先日の「選択に迷ったときは」のコラムを読んだ保護者の方から嬉しい感想をいただいたので、いい気になって選択についてのあれこれをもう少し。
中学受験が終わった方に「第一志望、合格おめでとうございます」といったところ「第一志望は決めていなかったんです。気に入った学校を何校か受けました。」というお返事。
目からうろこのお答えでした。
第一希望、第二希望、と順番を決めてしまうと、一番に希望していたところに受からなかったとき、これから3年間(あるいは6年間)、一番行きたかったところではない学校で過ごすことになります。でも順番を決めていなかったら、受かった学校が行きたかった学校になるわけで、3年間(あるいは6年間)、楽しい気持ちで過ごすことができます。
選択にはこんな方法もあるんだな、と感心しました。
先日のコラムで「選択に正解はないのです。選んで進んでいった結果成功したり失敗したりするだけで、選択する段階でどちらが正解かどうかはわからないのです。」と書きました。
もうちょっと言うと、本当に選択の段階では正解はないのです。
自分の選択が正解になるように努力をする、これが正解の選択をする秘訣です。
どんな選択をしても、その選択を正解にするか失敗にするかは自分次第ということです。
さらに「子どもが人生の大きな選択にぶつかったときに親がしてあげられることは、子どもが自分で考えて選んだことに賛成してあげること」とも書きました。
これは私の理想です。そうありたい、と思って子育てをしてきましたが、我が家の子どもたちは親がひっくり返るような選択をたくさんしてきました。今振り返ればどの選択にも意味があったとは思いますが、そのときは親も迷って考えて本当にそれでいいのか、悩みました。
親の在り方も正解はないですね。悩みながら迷いながら、子どもに寄り添っていくことしかできないです。そのうえで、子どもが出した答えを全力で応援してあげられたらいいですね。