発表会の作品。それぞれにテーマがあり表現したい世界があります。そんな話をちょっとしてみたいと思います。
まずは一般クラスの作品『砂の記憶』
初演は2013年のおさらい会。次の年の発表会で舞台に乗せた思い出深い作品です。2012年にモロッコに行き、サハラ砂漠でらくだに乗って朝日をみに行きました。その景色の美しさは見たことのない雄大なものでした。その旅行からインスピレーションを受けてできたのが『砂の記憶』です。
「砂」は砂漠です。砂漠で暮らす人々やラクダに荷物を乗せて行き交う人々の生き様や思いは、長い年月を経て今もなお砂に記憶されている、砂の上の幻。
群が流れていくシーンはキャラバンです。砂漠を1歩1歩進んで行く。留まったシーンはオアシスやキャラバンサライなど、人々の交流や休息、その空間での思いなどを表しています。ひとりひとりが流れていくシーンはひとりひとりの心模様、願い、悲しみ、愛情、希望などを表現しています。
灼熱の砂漠を進む渇き、乾き、オアシスでのひとときの憩い、人の温かさ、などが見えてくるといいなーと思っています。