ワークショップinスコットランド!②講師の先生

私が初めてリンクレイターのヴォイスワークに出会ったのは2013年、高校の同窓生が母校でセミナーを開くのでパフォーマーとして参加しないか、という話からでした。その彼女がリンクレイターヴォイス国際資格取得講師の登坂倫子さんでした。
私たちの高校は進学校でほとんどの人が大学に進学する中、彼女は強い意志を持って宝塚音楽学校へ進学しました。乙原愛の芸名で9年間舞台生活を送りました。宝塚を退団後アメリカで演劇を学びそこでリンクレイターのヴォイスワークに出会い学びを深くしました。アメリカで女優、演出家として活動後、日本に帰ってきてスタジオを立ち上げ、ヴォイスのワークショップやパフォーマンスの創作を手掛けています。現地の人を巻き込んだパフォーマンス「禎子と千羽鶴」はライフワークとなっていて、今回もオークニー島の2都市で上演して好評を博しています。
高校卒業31年後に偶然出会い、登坂先生の活動を知りました。医者や弁護士、大学教授が多い卒業生の中で私自身異色の経歴なので親近感がわき、母校でのセミナーの後も硫黄島での講習のお手伝いをさせていただくなど関わらせていただきました。
とはいえヴォイスワークのクラス自体はきちんと受けたことがなく、さわりを少し経験したに過ぎません。やりたい気持ちはあったのですが、あわただしい日常生活の中で東京のスタジオに通いどれほど集中して体得できるものかと二の足を踏んでいたところ、本拠地オークニー島のLinklater Voice Centerで登坂先生が日本語でワークショップを開くと聞き、飛びついたわけです。もっと早く受けておけばよかった、という気持ちもありますが、最初の講習がオークニー島の自然の中であったこと、ワークにだけ集中できる最高の環境だったこと、寝食を共にする仲間と一緒だったこと、すべてのことが「今」がその時だったのだと思わせてくれます。
登坂先生は日本で唯一のリンクレイターヴォイス国際資格取得講師です。彼女は宝塚にも指導に入っていますが、もっともっと多くの人にヴォイスワークを知っていただき、自分本来の声、身体と向き合う人が増えてくるといいと思います。がんばれ!のんちゃん!!!

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