久しぶりの投稿です。
「稽古場をより良くするための練習会」に参加してきました。これはダンスではなく演劇のワークショップだったのですが、色々考えさせられる課題をいただいてきました。
昨年スコットランドのオークニー島で出会った24歳の俳優さん、平野光代さんが主宰するワークショップです。
このワークショップは稽古と発表を繰り返し実践しながら、「明日も行きたい稽古場」を考えるワークショップです。そもそも「明日も行きたい稽古場」とはどんな稽古場なのか。
・ワークショップではまずチーム分けを行い、演出家・俳優・稽古場助手のチームができます。稽古場助手というのは、演出家の手伝いをしたり小道具を作ったり感想を言ったり、演出家や俳優とは違う色々な役割を担います。演出家とも俳優とも違う立場である稽古場助手もチームの一員として稽古を円滑に進めるためのクッションとなったり、あらゆるハラスメントの抑止力になれるという側面を持っています。
・次にチームのメンバーで稽古場のルールを考えます。この作業がとても重要で、実際の活動の中でこのルールに守られていると感じることはたくさんありました。
・次に決めたルールに則って稽古を進めていきます。
・ある程度の時間で一度、成果発表があります。ここで観ているひとからのフィードバックが行われ、さらに稽古を続けます。
・稽古終わりには、同じ立場の人(ex演出家同士)が集まり意見交換をします。
稽古中に何かモヤモヤしたものを抱えたままになっていないか、もし誰かがモヤモヤを抱えているとしたどうやったら解決できるのか、そこを探っていきます。稽古場にいるすべての人がストレスを解消し、また明日もがんばろうという気持ちで稽古を終えられることを大切にします。今回のワークショップでは、特にハラスメントと思われることが起きたり、誰かがモヤモヤを抱えたままだったりすることはなかったのですが、こういう点に意識を向けて、稽古場の在り方について若い世代が動きだしていることはとても意義のあることだと思いました。
私はプリボで圧倒的に力を持った立場にいるので、無意識のハラスメントをしていないか、常に意識していくことの必要性を痛感しました。私たちはかなりのハラスメントを当たり前として受け入れてきた世代です。その世代がハラスメントを当たり前と思わず、自分の行動を律することでハラスメントのない社会を作っていけるのではないかと、あらためて思いました。
ちなみに。
今回私は司会のお手伝いをすることになっていたのですが、当日俳優さんの欠席があり、急遽俳優をやることになりました(・_・;) 初めての俳優・・・プロの俳優さんに混じって参加させていただきましたが、演出家さんの包み込むような人柄ととてもポジティブな俳優さんのおかげで、とてもワクワクする楽しい俳優デビュー?となりました(^^♪