言葉にすることの大切さ

「ずっーとずっとだいすきだよ」

私の大好きな絵本です。

ずっと小さいころから一緒に過ごしてきたエルフィー(犬)が、「ぼく」が大きくなるにつれ歳をとり、だんだんと死に向かう様子が描かれています。
「ぼく」は大好きなエルフィーがだんだん弱っていく中で、いずれ訪れる死を静かに感じながらも、「ずっとずっとだいすきだよ」と伝え続けます。
エルフィーが死んでしまって家族が泣いて悲しんでいるときに「ぼく」は

にいさんやいもうともエルフィーがすきだった。でも、すきっていってやらなかった。ぼくだって、かなしくてたまらなかったけど、いくらか、きもちがらくだった。だってまいばんエルフィーに「ずーっと、だいすきだよ」っていってやっていたからね。

と言っています。
「大好きだよ」「大切に思っているよ」と伝えることで、エルフィーは幸せな気持ちになったと思うし、「ぼく」はエルフィーの死を悲しむだけでなく、大切な思い出が悲しみをいやし慰めてくれたでしょう。

切り花の水を「きれいに咲いてくれてありがとう」と声をかけながら変えるとお花が長持ちするそうです。
「ありがとう」を言うとお互いが優しい気持ちになります。

言葉の力です。
思っていても言葉にしなければ伝わらないことがたくさんあります。言葉にしてくれると嬉しいことがたくさんあります。言葉にするとかなう夢もあります。言葉にして自分を奮い立たせることもあります。言葉にすると思考が整理されることもあります。

反対に、人を傷つけたり、嫌な気持ちにさせたり、思考をネガティブにしたりする言葉もあります。これも言葉の力です。

言葉は人を幸せにするために使いましょう。そうすれば自分も温かい気持ちになれます。

プリボのみんな。ずーっとずっとだいすきだよ。