『えんとつ町のプペル』日本アカデミー賞アニメーション作品賞おめでとうございます!!
『えんとつ町のプペル』観ました。実はチケットが届いてすぐ観に行ったのですが、直後に緊急事態宣言が出てしまい、書きにくくなってしまい今日に至ります(;^_^A
さて、『えんとつ町のプペル』ですが、とにかく映像がきれいです。最後のシーンは圧巻です。えんとつ町の風景もどこか異国っぽくどこか昭和っぽく、とても魅力的な町です。
お話しをご存じない方に、とっても雑にストーリーを説明します。
ハロウィーンの町に現れたゴミ人間は、仮装した少年たちに出会います。最初は仲良くしていたのに、ゴミ人間が仮装ではないことがわかると、少年たちは汚い言葉を浴びせかけゴミ人間を追い出してしまいます。
そんな時、えんとつ掃除屋の少年ルビッチと出会い「プペル」と名前を付けてもらいます。2人は仲良くなり、ルビッチはプペルに夢を語ります。「ホシ」を知っているかい?
ルビッチのお父さんは漁師ですが海にのまれて亡くなっています。お父さんが海で「ホシ」を見たと言っても町の人は信じてくれなくて大ウソつきだと笑われましたが、ルビッチは今でも信じています。
ルビッチの友達にアントニオがいます。アントニオは何かとルビッチにつっかり意地悪をします。「なんでゴミ人間なんかと遊んでいるんだよ。空気読めよ」と。実はアントニオは小さいころ「ホシ」を見たことがあります。でも「空気を読んで」それをずっと言い出せずにいました。だからお父さんの言葉を信じて嘘つき呼ばわりされても堂々と「ホシ」はある!と夢を語るルビッチが疎ましかったのです。アントニオは自分があきらめてしまった夢を信じ続けるルビッチに次第に心を開いていき、最後には「ホシ」をみんなに見せるために空へ飛び立つルビッチを手伝います。
ネタばれするので、あらすじの紹介はここまでとして。
夢を見ること、信じること、行動することの大切さ、人と違うことをすることの難しさ、を考えさせられました。
おそらく多くの人は自分をアントニオだと思うでしょう。そしてルビッチになれない自分を歯がゆく思うのかもしれません。でも、アントニオであることは別に恥ずかしいことではないと思うのです。ただ、夢を見ること、信じることを忘れなければいいのです。誰かが夢を語ったとき、一緒に夢を見れる心を忘れなければいいのです。
この映画を観て一番感じたのは、正義ってなんだ?ということ。
この映画のすごいところは、誰も悪くないところなんです。みんなが自分の正義に従って行動している。でも立場が違うと正義が違う。
自分の正義は大切だけど相手の立場を思いやる、ほんの少しの優しさが本当に大切なんだと思いました。
そしてゴミ人間!みんなが捨てたゴミでできているゴミ人間。
これは「みんが捨ててしまった夢」でできていることを表しています。
すごい発想!!わくわくします。
関東ではそろそろ上映が終わってしまうようです。なかなか映画館に足を運ぶのもはばかられますが、DVDになったりチャンスがありましたら、ぜひご覧くださいね。