作品解説・『シルクロード』

今回ご紹介するのは『シルクロード』です。
初演は2007年の発表会コンペティションに参加した作品です。
当時小学4年生から6年の子どもたちが、ちょっと大人っぽい衣裳を着て一生懸命踊りました。しばらくして音源がわからなくなりお蔵入りか・・・と思っていましたが、高校生が「『シルクロード』がやりたい!」といって曲を見つけてきてくれて、今回再演することができました。
東洋と西洋をつなぐ交易路であり、街道沿いの国々の文明発展に重要な役割を果たしたシルクロード。どこかエキゾチックな響きがあり、悠久のロマンを掻き立てられます。この作品では、かつて人々が往来し絹や金が運ばれ文化が交流し、賑わいや活気に満ちた人々の栄華の跡、幻、そんなシルクロードのイメージを大切に表現してみました。
最初の無音で足を踏みしめていくシーンでは過去へ時間をさかのぼっていきます。ひとりひとりがばらばらに踊るシーンは砂のひとつぶひとつぶが風にあおられ空中をさまよう様子を幻想的に表現しています。
曲は「Merry Christmas Mr.Lawrence」をWu FANGがアレンジしたもので、どこか遠い懐かしさを感じさせるオリエンタルなアレンジが素敵です。
今回中学1年生から大学1年生のメンバーが、大人っぽく生まれ変わった『シルクロード』をお届けします。お楽しみに!!