私の人生を構成するもの

駅に向かう道すがらなんとなくこれまでの人生を振り返ってみました。すると大変なことに気づいたのです。
私の人生を構成している大きな軸はダンスとソフトテニスです。ダンスはライフワークであり今までもこれからも軸となるものです。ソフトテニスは高校時代部活に打ち込み全てをかけて3年間過ごしました。関東大会やインターハイにも出場し、その時の出会いや経験が私を形作るのに大きな影響をもたらしているのは確かです。
そんな大きな2つの軸。始まりはどんなだっけ?と気軽に考え始めました。
4歳の時にお友だちがバレエを始めるというのでなんとなく一緒に始めたのがダンスへの道の始まりです。テニスは両親が当時にしては珍しい地域のクラブに所属していたので、親につられてなんとなく始めていました。始めると慣性の法則が働く性格で何も考えずに中学でテニス部にはいりました。中学2年で部長に選ばれた時、1つ上の部長さんから「テニスかバレエ、どちらにするか選ぶべき」と言われて「そうかー。じゃあテニスを選ぼう」とバレエを辞めました。そこからテニス一筋になるのですが、今度は大学受験の時「お茶の水女子大学に舞踊教育という面白い学科があるよ」と友だちに言われて、じゃあそこに行こうと進学先を決めました。そこでモダンダンスと出会い、今の私があります。
あれ。思い出してみると、こんなに大好きで大切な2つの軸、どちらも自分から「やりたい」と始めたものじゃなかった!バレエをやめる転機も再び踊りを始めるきっかけも、すべて人の言葉に流されて。今さらそれに気づき、びっくり!!
なんだか情けないな、と思いますが、もしかしたら人生なんてそんなものなのかもしれません。
私の長所は慣性の法則があることだと思っています。一度始めたらやめない。別にやめてはいけないと思っているわけではなく、やめようと思わないのです。そう思えるものに偶然出会ったのかもしれませんが、置かれた場所でベストを尽くすと言い換えれば、なんだかいい人生だった気がします。
自分の力で道を切り拓いて行ってもよし、流れに身をまかせてその場で花を咲かせるもよし、なんて考えていたら駅に着きました。