少しずつ日常が戻っていると感じるのは、舞台を見に行った時に座席が満席に埋まっているときです。自分の発表会でもそうでしたが、客席を半分しか使えなかったり、楽屋の人数を制限されたり、公演を開催するにもたくさんの制限がかかっていました。今でも入場時は検温消毒、上演中はマスク着用、終演後の退席は密にならないように分散退席ですが、それでも満席の客席は嬉しいです。
秋になって劇場に足を運んだ公演を紹介します。
まずは、「ハリーポッターと呪いの子」(TBS赤坂ACTシアター)
ご存じのハリーポッターの物語の19年後を描いた作品です。魔法の世界観をどうやって表すのか、貧弱になるのではないか、などと思いながら行きましたが、とんでもない!!
どうやっているのか仕掛けがわからないほどの素晴らしい演出で、すっかり魔法の世界に取り込まれてしまいました。会場の外から世界観が創り込まれていて、最寄り駅に着いた時からもうハリーポッターの世界でした。1回では満足できず、2回3回と足を運びたくなる舞台でした。
もうひとつは、「幽霊はここにいる」(パルコ劇場)
オークニーで一緒だった友人が出演するのでオークニーの仲間と観にいきました。パルコ劇場の客席数は458席と大きすぎないので、舞台と客席が一体となり役者さんの息遣いを感じられる臨場感のある舞台でした。舞台転換をカーテン1枚で行っていて、役者さんが舞台装置を動かしたり、地面が砂だったり、小さい舞台面がいろいろな場所に変わっていくのが面白かったです。ジャニーズの方が主演でテレビで見る役者さんも多数出演していて、友人が同じ舞台に立っているのがなんだか嬉しかったです。
最後に、牧麻美バレエ団「くるみ割り人形」(なかのZEROホール)
友人の息子さんが王子様役で主演するという、素敵なクリスマスプレゼントをいただきました。「くるみ割り人形」はクリスマスの定番で何回か観たことがありますが、今回はまるで自分の息子を見守るような心持ちでハラハラドキドキしながら鑑賞しました。ですが、私の心配をよそに素晴らしい王子様で観客を魅了していました。「くるみ割り人形」は子どもがたくさん出演します。クララのお友だちやねずみなど一生懸命演じていて、晴れの大舞台を生き生きと楽しんでいるようでした。
たくさんのアイデアとエネルギーをいただいて、来年からの創作活動に生かしていきたいと思います。